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環境ニュース[国内]

G8ハイリゲンダム・サミット 2050年までの世界の温室効果ガス排出量半減などを盛りこんだ首脳宣言を発出

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2007.06.08 【情報源】首相官邸/2007.06.07 発表

 ドイツのハイリゲンダムで開催されている「G8ハイリゲンダム・サミット」に参加しているG8首脳らは2007年6月7日、本格的な討議を開始した。
 今回のサミットでは、「気候変動問題など含む世界経済問題」、「アフリカ支援」、「テロ対策などその他の問題」が議題にのぼった。
 討議の中で安倍首相は、「世界全体の温室効果ガス排出量を2050年までに半減する」という長期目標や、京都議定書以降の気候変動対策の国際的な枠組みを全主要排出国の参加が得られるものにすることを提唱した、気候変動問題に対する日本の新戦略「美しい星50(注1)」の内容を提案。
 この提案などを受けて、地球規模での温室効果ガス排出削減目標を定めるにあたっては、すべての主要排出国を含む検討の場で、2050年までに地球規模での温室効果ガス排出を半分以上削減させることを含む、EU、カナダ、日本の決定を真剣に検討することが合意され、討議の成果を示すサミットの首脳宣言「世界経済における成長と責任」にも盛りこまれた。
 なお首脳宣言にはこれ以外にも、(1)気候変動は真の脅威であり、温室効果ガス削減に向けた断固たる国際社会の協調的行動が緊急に必要であること、(2)気候変動、クリーン・エネルギー、持続可能な開発に関するグレンイーグルズ対話の進展を歓迎し、今後ドイツと日本がこの対話を主催することをG8首脳が歓迎すること、(3)京都議定書以降の気候変動対策の国際的な枠組みの合意に向け、07年12月にインドネシアで開催される国連気候変動会議に積極的・建設的に参加するよう、全締約国に呼びかけること、(4)08年末までに主要排出国が新枠組に具体的貢献を行うために、主要排出国が引き続き会合を行うこと、また07年後半に米国がこの会合を主催するという申し出をG8首脳が歓迎すること、(5)技術開発・普及、市場メカニズムの活用、違法伐採を含む森林減少対策、適応対策について各国が協力すること−−などの気候変動問題への提言が盛りこまれている。【首相官邸】

(注1)「美しい星50」は、(1)2050年までに、世界全体の温室効果ガスの排出量を半減させることを目標として、革新的技術の開発と、環境に調和したライフスタイル・社会システムづくりに日本が積極的に取組み、その成果を「日本モデル」として世界に発信すること、(2)京都議定書が規定していない2013年以降の気候変動対策の国際的な枠組みを、経済発展と両立可能で、各国の削減能力・事情に配慮した柔軟で多様性のある内容とし、全主要排出国の参加が得られるものとすること、(3)07年度中に京都議定書目標達成計画を見直し、「1人1日1キログラムの温室効果ガス削減」を目標とした国民運動を新たに日本国内で展開していくこと−−の3点を包括的な政策として示したもの。

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