一般財団法人環境イノベーション情報機構
湖沼水質浄化技術の18年度技術実証評価報告書を環境省が承認 6技術分
【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2007.05.22 【情報源】環境省/2007.05.21 発表
環境省が進める「環境技術実証モデル事業」で、平成18年度に「湖沼等水質浄化技術分野」の実証評価機関を務めた埼玉県、大阪府、香川県、愛媛県は、実証試験を実施した技術に関する試験結果報告書をそれぞれまとめ、19年5月12日までに環境省の承認を受けた。環境技術実証モデル事業はエンドユーザーが安心して技術採用を行えるよう、メーカー側ではなく第3者が試行的に環境技術の効果について実証評価を行う事業。
18年度「湖沼等水質浄化技術分野」の評価対象は、閉鎖性水域の汚濁物質や藻類除去、透明度向上、底泥からの窒素、りん溶出抑制に寄与するための技術で現場で直接適用可能なものを想定。ただし、しゅんせつなどの大規模な土木工事を要する技術は除外するとしていた。
今回報告書が作成されたのは、埼玉県が実証試験を担当した(株)ホクエツ関東・(株)ホクエツの「浄化ブロック」、(株)フォーユー商会の「カーボンリバースシステム」、(株)フジタの「複合型植生浮島浄化法(フェスタ工法)」。および大阪府が実証試験を担当した野村電子工業(株)の「微細オゾン気泡による水質浄化技術」、香川県が実証試験を担当した積水アクアシステム(株)の「エカローシステム」、愛媛県が実証試験を担当した(株)石井工作研究所の「直接曝気方式ジェット・ストリーマー」。
報告書はそれぞれについて、技術の仕様、水質汚濁物質の低減効果、機器の稼働による環境への影響、電力使用量、維持管理性能、機器の信頼性、維持管理マニュアルの評価などの項目を掲載しており、その全文は、環境技術実証モデル事業ホームページからダウンロードが可能となっている。【環境省】
(注1)埼玉県が実証試験を担当した「ハイブリット型植生浮島浄化法」、香川県が実証試験を担当した「エカローシステム」、愛媛県が実証試験を担当した「直接曝気方式ジェット・ストリーマー」は17年度採択技術で、18年度にも実証試験が継続して行われていた。