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環境ニュース[国内]

「小笠原諸島森林生態系保護地域」保全管理委員会設置 外来種対策や利用ルールを検討へ

環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2007.05.16 【情報源】林野庁/2007.05.15 発表

林野庁関東森林管理局は、世界遺産暫定リスト(注1)に自然遺産として記載された、小笠原諸島の国有林野を健全な状態で保全管理するために、「小笠原諸島森林生態系保護地域」保全管理委員会を新たに設置し、その第1回会合を2007年5月18日16時30分から、小笠原ビジターセンター(東京都小笠原村父島西町)で開催することにした。
小笠原諸島は、これまで大陸と一度も繋がったことのない海洋島。優れた景観とともに数多くの固有種希少種が見られ、特異な島嶼生態系が形成されているほか、太平洋中央海洋域での生物多様性保全上、不可欠な地域となっている。
 委員会には、関係行政機関担当者、学識経験者、地元関係者らが委員として参加し、(1)アカギ、モクマオウ(注2)などの外来種に対する効果的対策、(2)歩道利用や属島利用のルール、施設設置に関する計画−−などを検討する。
 この委員会で検討対象となる国有林野は、小笠原諸島の森林面積の8割以上を占めている。【環境省】

(注1)世界遺産条約の各締約国が将来推薦を行う意思を持つ物件のリスト。締約国は世界遺産推薦書提出の1年前までに、この暫定リストを事務局に提出しておくことが必要。
(注2)アカギはトウダイグサ科の常緑高木で、1910年ごろ、薪炭材として沖縄から導入された。落葉は他の植物の成長を阻害する物質を分泌するといわれている。モクマオウはモクマオウ科の常緑高木で、オーストラリア原産の導入種。乾燥地の2次林を中心に分布し、厚く堆積する落葉が他種を排除する。

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