一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

APP発電・送電特別専門委員会、経年石炭火力発電の熱効率維持・向上に向けたピアレビューを実施

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2007.04.20 【情報源】資源エネルギー庁/2007.04.19 発表

 日本を含む6か国(注1)が参加する「クリーン開発と気候に関するアジア太平洋パートナーシップ(APP)」の発電・送電特別専門委員会は、行動計画「発電分野の優良事例」の活動として、2007年4月16日から19日にかけて、電源開発(株)高砂火力発電所、東京電力(株)常陸那珂火力発電所などで、経年石炭火力発電の熱効率維持・向上に向けたピアレビュー(科学研究分野で行われる同分野の専門家による評価)を開催した。
 APPは、米国、オーストラリア、中国、インド、韓国、日本により設立された組織で、環境汚染、エネルギー安全保障、気候変動問題に対処するために、クリーンで効率的な技術の開発・普及・移転をアジア太平洋地域で推進することを目的としている。
 今回のピアレビューには、6か国から50名余り(うち海外からは37名)の技術者らが参加し、事前に「地球温暖化」、「石炭火力発電所の効率維持・向上に向けた取組み」、「熱効率低下に影響する保守の要因」などの問題に関して意見交換を行った後、高砂火力発電所で実際の設備を見ながら、運転・保守・環境対策についてグループディスカッションを実施。経年石炭火力発電所の運転管理、タービン・メンテナンス、ボイラー水質管理、環境設備、石炭灰リサイクルなどに関して、専門的な観点からの意見交換、経験の共有を行った。
 ピアレビューは今後、日本以外のAPP参加国でも順次実施される予定で、レビューを通じて共有化された、経年石炭火力発電所に関する運転・保守管理の優良事例情報は、08年に発電技術者向けのハンドブックなどにまとめられ、APP参加国間に普及される見込み。
 APP参加国でこういった優良事例が実施され、経年石炭火力発電所の効率向上・効率低下の回避が実現すると、参加国全体で約1億2,000万トン(CO2換算)の温室効果ガス排出抑制が期待できるという。【資源エネルギー庁】
 

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク