一般財団法人環境イノベーション情報機構
「農業新技術2007」を決定 イノシシ、サルの侵入防止効果を高めた柵など
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2007.04.10 【情報源】農林水産省/2007.04.09 発表
農林水産省は平成19年4月9日、独立行政法人研究機関の研究成果の中から、早急に現場に普及すべき重要技術を選び、「農業新技術2007」として決定した。この「農業新技術2007」は、(1)重要政策課題の解決に寄与する、(2)波及効果が期待される、(3)現場への普及のための推進手法が用意されている−−の3つの観点から、行政部局、普及部局、技術会議が協議を行い決定したもの。
今回決定した技術は、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構近畿中国四国農業研究センターと京都大学霊長類研究所が開発した「イノシシ用忍び返し柵、サル用ネット型電気柵」など5技術で、これらの技術に関しては、関係機関が連携して、現場への迅速な普及・定着に取り組む予定。
なお「イノシシ用忍び返し柵、サル用ネット型電気柵」は、対象となる動物の運動能力を分析し、侵入防止効果を高めた柵。中山間地域での野生生物による農作物被害軽減への効果が期待されている。【農林水産省】