一般財団法人環境イノベーション情報機構
検体すべてで異常みつからず 熊本県相良村周辺での野鳥の鳥インフルエンザウイルス保有状況調査
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2007.04.10 【情報源】環境省/2007.04.06 発表
熊本県相良村周辺で保護収容された野生クマタカから、H5N1亜型(注)鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受け、環境省が実施していた野鳥調査で、調査対象となった全検体にウイルスが確認されなかったことが、07年4月6日付けでの環境省の発表で明らかになった。この調査は、野生クマタカの鳥インフルエンザウイルス感染経路解明・野鳥の感染状況把握を目的として、環境省と熊本県が鳥取大学の協力を受けて19年3月22日から24日まで実施したもの。
クマタカが保護収容された熊本県相良村を中心とした半径10キロメートルの範囲を調査対象とし、この地域で採取したカモ類の糞120個、捕獲した小型陸鳥100羽(渡り鳥26羽、留鳥64羽)の粘膜・血液について調査を行っていた。【環境省】
(注1)鳥インフルエンザウイルスはたんぱく質の違いからA・B・C型の3つに分類され、A型ウイルスはさらにウイルスの表面に存在する突起上のH(赤血球凝集素)とN(ノイラミニダーゼ)に対する抗体の型で分類されている。HではH1〜15の15型、NではN1〜9の9型が知られている。