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環境ニュース[国内]

千葉県が「千葉県東京湾小型底びき網漁業包括的資源回復計画」を作成

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2007.04.06 【情報源】水産庁/2007.03.28 発表

 千葉県は同県所管分の東京内湾の小型機船底びき網漁業対象魚種についての「包括的資源回復計画」を作成し、2007年3月28日付けで公表した。
 「資源回復計画」は悪化傾向にある日本周辺水域の水産資源の回復を漁業関係者や行政が一体となって取組むために策定されるもので、複数県にまたがり分布する資源については国が、分布が一都道府県内にとどまる場合は都道府県が計画を作成することになっている。
 今回の計画の対象になった東京内湾での千葉県所管分小型機船底びき網漁業の千葉県所管分漁獲量は、1985年には3,900トンを記録したが、その後に減少。04年には1,333トンまで落ち込んでいる。
 東京内湾には、春から秋にかけての時期に、貧酸素水塊の発達、ミズクラゲの大量発生など、魚介類の生存状況・分布に大きな影響を与える要因が存在することが指摘されている。
 今回の「資源回復計画」は、07年度から11年度までを計画実施期間とし、計画最終年の11年の漁獲量を04年度に比べ5%程度増大させることを目標に設定。
 資源回復措置としては、(1)週2日の休漁日設定、(2)マコガレイ、トリガイ、アカガイの禁漁区設定、(3)マコガレイ稚魚の混獲を防止するアナゴ網の導入、(4)貧酸素水塊の影響を避けた,マコガレイの効果的な放流、(5)貧酸素水塊モニタリング事業・海底清掃事業−−などを行うとしている。
 なお、漁場を一部共有する神奈川県の小型底びき網漁業者とは、千葉県側の漁業者組織と神奈川県側の漁業者組織が毎年開催する交流会など通じて、協調して資源管理に取り組むように努めるとしている。【水産庁】

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