一般財団法人環境イノベーション情報機構
福島第一3号機でも1978年に臨界状態発生か 東電が保安院に報告
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2007.03.26 【情報源】原子力安全・保安院/2007.03.22 発表
東京電力(株)は平成19年3月22日、福島第一原発3号機で1978年11月に、また同5号機で79年2月に、同2号機で80年9月に、制御棒が引き抜かれた事象が発生し、詳細について調査を進めていると原子力安全・保安院に連絡した。このうち、原子炉圧力容器の耐圧試験実施中に発生した福島第一3号機のケースは、制御棒が想定外に5本引き抜け、臨界(中性子の生成と消失の均衡が保たれている状態)に達していた可能性が高いという。
東京電力では、この件についての調査結果がまとまり次第、原子力施設情報公開ライブラリー「ニューシア」(注1)に登録する方針。
また原子力安全・保安院が、東京電力(株)の調査結果が明らかとなり次第、その内容を精査するとしている。【原子力安全・保安院】
(注1)有限責任中間法人日本原子力技術協会が運営するインターネット・ホームページで、原子力施設の事故故障等の情報、信頼性に関する情報を掲載している。