一般財団法人環境イノベーション情報機構
18年度夏期全国星空継続観察の結果を発表
【環境学習 こどもの環境学習】 【掲載日】2007.02.20 【情報源】環境省/2007.02.20 発表
環境省は平成19年2月20日、全国星空継続観察(スターウォッチング・ネットワーク)の18年度夏期観察結果を発表した。全国星空継続観察は、参加者に大気汚染や光害など大気環境問題への関心を高めてもらうことを目的に、昭和63年からスタートした取組みで、毎年夏期と冬期に星空観察を実施している。
18年8月15日から28日にかけて実施された18年度夏期観察では、47都道府県の416団体、延べ7,541人が参加した。
双眼鏡を用い、こと座の1等星ベガを中心とする三角形の中の星を観察し何等級の星まで見えたかをまとめた結果では、規模の大きな都市ほど明るい星しか見えず、星が見えにくい傾向が確認された。
また肉眼で「天の川」の高度の異なる部分を観察した結果では、高度が低いほど「夜空が明るくて天の川が見えない」という回答の割合が高く、地上に近いほど人工光の影響を受けていることが窺えた。
さらに一般参加団体による写真撮影の結果で、星の観察に適している場所を評価した結果では、長野県阿智村(あちむら 夜空の明るさの等級23.7mag/□″)、岩手県一関市(いちのせきし)、静岡県川根本町(かわねほんちょう)(ともに夜空の明るさの等級23.6mag/□″)がベスト3(注1)になった。
(注1)この評価は、天空の写真をスライド化し星が存在しない部分の明るさ(mag)を単位平方秒角あたり(□”)で示したもので、数値が大きいほど夜空が暗く、星が見えやすいことを示す。今回の観察では全都市の平均が20.3mag/□″、巨大都市の平均16.9mag/□″、大都市の平均が18.7mag/□″、中都市の平均が19.4mag/□″、小都市の平均が21.3mag/□″だった。 【環境省】