一般財団法人環境イノベーション情報機構
中国産米加工品6件に、安全性未審査の遺伝子組換え米が混入
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2007.01.30 【情報源】厚生労働省/2007.01.26 発表
中国から輸入される米加工品に遺伝子組換え米が混入していないか、輸入時検査を実施していた厚生労働省は2007年1月26日、「これまでに2つのメーカー・計6件の中国産米加工品に、日本国内で安全性が未審査の遺伝子組換え米混入が確認された」と発表した。今回の検査は、環境保護団体グリーンピースなどが、「EU内での検証の結果、中国産ビーフン、はるさめに遺伝子組換え米が混入していた」と06年9月6日に公表したことを受け、同年9月26日から開始されたもので、07年1月26日までに検査対象となった米加工品は154件にのぼる。
組換え米の混入がみつかった6件は全量保管され、日本国内には流通していないが、厚生労働省は今後、食品衛生法違反事例として、この6件の廃棄または積戻しを輸入業者に指示する方針。
また、(1)中国政府に原因究明と再発防止を要請する、(2)2メーカー製の中国産米加工品を輸入する場合は、輸入のたびに混入確認検査を実施するよう輸入業者に指示する、(3)すでに輸入された2メーカー製中国産米加工品について、都道府県等を通じて混入確認検査を実施する、(4)2メーカー以外の中国産米加工品の検査を引き続き検疫所で実施する−−などの対応策も固めた。
なお、中国からの輸入米については、06年1月からこれまでに370件の検査を完了したが、遺伝子組換え米が検出された事例はなかったという。【厚生労働省】