一般財団法人環境イノベーション情報機構
宮崎県日向市で発生した鳥インフルエンザ 原因ウイルス・強毒タイプと判明
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2007.01.29 【情報源】農林水産省/2007.01.26 発表
宮崎県日向市の養鶏場で鶏大量死の原因となったH5亜型のA型鳥インフルエンザウイルス(注1)が、強毒タイプのウイルスであることが平成19年1月26日付けの農林水産省の発表により、明らかになった。H5亜型のA型鳥インフルエンザウイルスであることは同省の19年1月25日付け発表ですでに公表されていたが、強毒タイプのウイルスであるかどうかは明らかになっていなかった。
強毒タイプのウイルスであるかどうかは、国際獣疫事務局(OIE)マニュアルに準拠し、分離されたウイルスを4〜8週齢の鶏8羽に接種した結果で判定している。通常は10日以内に6羽以上が死亡した場合に、「強毒タイプウイルス」とするが、今回は、1月25日に分離ウイルスを接種した鶏8羽が26日までに全て死亡したという。
農林水産省では引き続き、(独)農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所で、このウイルスの遺伝子解析を進め、その結果を家きん疾病小委員会で検討する方針。
(注1)鳥インフルエンザウイルスはたんぱく質の違いからA・B・C型の3つに分類され、A型ウイルスはさらにウイルスの表面に存在する突起上のH(赤血球凝集素)とN(ノイラミニダーゼ)に対する抗体の型で分類されている。HではH1〜15の15型、NではN1〜9の9型が知られている。【農林水産省】