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環境ニュース[国内]

福島第一2号機での地絡発生 ケーブル損傷が原因

エネルギー 原子力】 【掲載日】2007.01.24 【情報源】原子力安全・保安院/2007.01.23 発表

 定期検査中の東京電力(株)福島第一原発2号機(沸騰水型、定格電気出力:78万4,000キロワット)で平成19年1月16日に、電源ケーブルなどからの漏電により大地に電流が流れる「地絡」という現象が発生し、原子炉を手動停止した件について、東電は平成19年1月23日までに、原因と対策に関する報告書をまとめ、原子力安全・保安院に提出した。
 今回の原子炉手動停止は、「地絡」が原子炉格納容器内で発生している可能性が高いとして実施されたもの。
 報告によると、地絡の発生は、原子炉格納容器内の自動減圧系の逃がし安全弁(注1)用の電磁弁(注2)に直流電源を供給するケーブルが損傷したことが原因。
 ケーブルは、定期検査で逃がし安全弁の点検作業を行った際に主蒸気系配管サポートからずれ落ち、さらに原子炉の起動による温度上昇の影響で、サポートがケーブルを押しつぶす形になっため、損傷を受けたと推定されている。
 また対策としては、(1)新品ケーブルへの交換、(2)挟まれやすい箇所のケーブルを固定する−−といった内容が示されている。
 なお報告を受けた保安院は、これらの原因と対策を妥当であると判断。今後は対策の実施状況を適宜確認していくとの考えを示した。

(注1)原子炉の圧力を低下させる際に動作する弁。
(注2)磁力により弁を開閉駆動させる弁のことで、電磁石の働きを利用して、電磁コイルへの電気を「入」・「切」にすることにより逃がし安全弁を開閉する。【原子力安全・保安院】

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