一般財団法人環境イノベーション情報機構
16年度産廃総排出量、前年度より600万トン増 最終処分量は400万トン減
【ごみ・リサイクル 産業廃棄物】 【掲載日】2007.01.22 【情報源】環境省/2007.01.22 発表
環境省は平成19年1月22日、16年度の産業廃棄物の排出・処理状況の調査結果を公表した。16年度の全国の産業廃棄物の総排出量は約4億1,700万トンで、15年度に比べ、約600万トン(約1.3%)増。産廃排出量は8年度以降は微減傾向にあったが、16年度は15年度に続く前年比増、4億1,000トン以上の排出となった。
業種別排出量では15年度と同様、電気・ガス・熱供給・水道業(同22.1%)、農業(総排出量中21.4%)、建設業(同19.0%)、鉄鋼業(同8.9%)、パルプ・紙・紙加工品製造業(同8.8%)、化学工業(同4.0%)の上位6業種で総排出量の約84%を占める結果となり、廃棄物の種類別排出量も15年度同様、汚泥(45.1%)、動物のふん尿(21.0%)、がれき類(15.0%)の上位3品目だけで総排出量の約81%に達していた。
なお再生利用量は産業廃棄物全体の51%にあたる約2億1、400万トン(15年度約2億100万トン)に増加。減量化量は約1億7,700万トンと15年の約1億8,000万トンより少なかったが、再生利用量の増加が実り、総排出量が増えたにもかかわらず、最終処分量は15年度の約3,000万トンよりさらに少ない2,600万トンにとどまった。【環境省】