一般財団法人環境イノベーション情報機構
06年12月の世界の月平均気温 観測史上最高に
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2007.01.16 【情報源】気象庁/2007.01.11 発表
2006年12月の世界の月平均気温が統計を開始した1891年以降の最高値となっていたことが気象庁の07年1月11日付け発表であきらかになった。発表によると、06年12月の世界の月平均気温(陸域の地表付近の気温と海面水温の平均)は、ロシア西部からヨーロッパ北部、北米北部の陸域で特に気温が高くなっていたほか、現在発生しているエルニーニョ現象に対応して、海面水温も太平洋赤道域の東部、中部で高温化。北海や南アフリカ東方沖などでも高かった。
その結果、世界の月平均気温の平年(1971年から2000年の平均値)差はプラス0.41℃となり、これまでの12月の月平均気温の最高値だった97年のプラス0.40℃を抜きさった。
長期的にみると、12月の世界の月平均気温はこの100年でプラス0.71℃上昇しており、とりわけ90年代後半以降に高温の年が頻出している。
なお、06年の世界の年平均気温は、06年12月14日に観測史上5位(平年差プラス0.30℃)になる見込みであるという速報値が発表されていたが、12月の気温を織り込んだ平年差はプラス0.31℃となり、観測史上統計第3位タイとなる見込みと修正された。【気象庁】