一般財団法人環境イノベーション情報機構
宮崎県清武町の養鶏場での鶏大量死 鳥インフルエンザが原因
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2007.01.15 【情報源】農林水産省/2007.01.13 発表
宮崎県清武町の養鶏場で鶏が大量死した件で、その原因がH5亜型のA型(注1)鳥インフルエンザウイルスであることが農林水産省の平成19年1月12日付け発表であきらかになった。この養鶏場では19年1月10日・11日の2日間に、1万2,000羽いる鶏のうち約750羽が死亡。病性鑑定が進められていた。
なお、高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されたことを受け、今後、(1)この養鶏場での飼養家きんの殺処分、(2)養鶏場内の消毒、(3)半径10キロメートル以内にある周辺養鶏場(16戸、飼養鶏・約33万羽)での鶏の法的な移動制限−−などの防疫措置が講じられることになる。
また農林水産省は12日に急遽開催した「高病原性鳥インフルエンザ対策本部」の決定事項に基づき、ただちに疫学調査チームを立ち上げ、感染経路の究明を行う予定だ。
(注1)鳥インフルエンザウイルスはたんぱく質の違いからA・B・C型の3つに分類され、A型ウイルスはさらにウイルスの表面に存在する突起上のH(赤血球凝集素)とN(ノイラミニダーゼ)に対する抗体の型で分類されている。HではH1〜15の15型、NではN1〜9の9型が知られている。【農林水産省】