一般財団法人環境イノベーション情報機構
92〜95件めの京都メカニズム案件承認 ブラジルのプロジェクト4件
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2006.12.11 【情報源】経済産業省/2006.12.11 発表
経済産業省に申請されていたクリーン開発メカニズム(CDM)プロジェクトのうち中国電力(株)の申請事業4件が、平成18年12月7日付けで「京都メカニズム推進・活用会議」に承認され、日本政府の正式なプロジェクトとなった。CDMは各国の削減目標達成のための市場原理を活用した国際的な仕組み「京都メカニズム」の1つで、先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部(認証排出削減量)を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度。
日本政府の正式なプロジェクトとなるためには温暖化対策関連省庁のいずれかに承認申請を提出し、関連省庁が共同で開催する「京都メカニズム推進・活用会議」で承認されることが必要。
今回承認されたのは、中国電力(株)が申請した(1)ブラジル・マット・グロッソ州のサトウキビ工場でのバガス(サトウキビの搾りかす)を使ったコージェネレーション・プロジェクト(年平均CO2排出削減量:CO2換算で0.8万トン)、(2)ブラジル・サンパウロ州でのバガス(サトウキビの搾りかす)を使ったコージェネレーション・プロジェクト(同:2.1万トン)、(3)ブラジル・リオ・グランデ・ド・スル州での9.2MW規模の流水式小規模水力発電プロジェクト(同:2.3万トン)、(4)ブラジル・パラナ州での12.44MW規模の流水式小規模水力発電プロジェクト(同:4.2万トン)。
日本としては92〜95件めの正式な京都メカニズム承認案件にあたり、経済産業省がプロジェクトの支援を行うことになる。
なお、これら4件はすでにCDMプロジェクトとして国連に登録済み。【経済産業省】