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環境ニュース[国内]

88〜91件めの京都メカニズム案件承認 中国のプロジェクト4件

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2006.12.05 【情報源】経済産業省/2006.12.05 発表

 経済産業省に申請されていたクリーン開発メカニズム(CDM)プロジェクトのうち、東京電力(株)の申請事業1件が平成18年11月28日付け、丸紅(株)の申請事業3件が18年12月1日付けでそれぞれ、「京都メカニズム推進・活用会議」に承認され、日本政府の正式なプロジェクトとなった。
 CDMは各国の削減目標達成のための市場原理を活用した国際的な仕組み「京都メカニズム」の1つで、先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部(認証排出削減量)を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度。
 日本政府の正式なプロジェクトとなるためには温暖化対策関連省庁のいずれかに承認申請を提出し、関連省庁が共同で開催する「京都メカニズム推進・活用会議」で承認されることが必要。
 今回承認されたのは、東京電力(株)が申請した(1)中国・新疆ウイグル自治区マナシ川での自流式水力発電プロジェクト(発電量50MW規模、年平均CO2排出削減量:CO2換算で24.3万トン)、丸紅(株)が申請した(2)中国・湖南省の鉄鋼会社での余剰高炉ガスを利用したガスタービン廃熱利用発電プロジェクト(年平均CO2排出削減量:33.1万トン)、(3)中国・湖南省大規模鉄鋼会社での高炉上層部の炉頂圧を利用した発電プロジェクト(発電量7MW規模、年平均CO2排出削減量:5.1万トン)、(4)中国・湖南省大規模鉄鋼会社でのコークスを乾式で急冷する際に発生する廃熱を利用した発電プロジェクト(年平均CO2排出削減量:13.3万トン)。
 日本としては88〜91件めの正式な京都メカニズム承認案件にあたり、経済産業省がプロジェクトの支援を行うことになる。
 なお、3件のうち(1)はプロジェクト実施国が審査中。また(2)〜(4)はプロジェクト実施国の承認を取得済みだが、京都議定書にもとづいた正式なCDM案件とするためには、いずれもCDM理事会で承認を得ることが必要。【経済産業省】

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