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環境ニュース[国内]

東大西洋クロマグロ漁獲量の段階的削減決まる ICCAT第15回特別会合

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2006.11.27 【情報源】水産庁/2006.11.27 発表

 2006年11月17日から26日まで、大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)第15回特別会合(年次会合)がクロアチアのドゥブロブニク(で開催された。
 今回の会合では(1)クロマグロの保存管理措置、(2)メカジキの保存管理措置、(3)ICCATの機能強化、(4)台湾の漁業管理改善−−などが議題となった。
 このうち、クロマグロの保存管理措置については、東大西洋クロマグロについて、07年から10年までの漁獲可能量(TAC)がそれぞれ2万9,500トン、2万8,500トン、2万7,500トン、2万5,500トンと段階的に削減していくことで合意されたほか、漁船登録制度などの遵守強化措置、オブザーバーによる生け簀に活け込む魚の量確認などの蓄養(注1)管理強化措置が決定した。また、西大西洋クロマグロの07年から09年までのTACも合意された。
 メカジキの保存管理措置については、北大西洋メカジキの07年、08年のTAC(2,100トン)、南大西洋メカジキの07年から09年までのTAC(各年1万4,000トン)が設定され、日本の漁獲枠も決定した。 
 ICCATの機能強化については、(一)漁獲能力作業部会を設置し、クロマグロ東大西洋資源を対象とする漁船に関する会合を07年に開催すること、(二)統合的な監視体制についての作業部会を07年に開催すること、(三)ICCATの見直し作業部会を設置し、08年に会合を開催すること−−が合意され、また台湾の漁業管理改善については、台湾企業が行っているIUU(違法、無規制、無報告)漁業の廃絶努力を継続することなどを条件に07年のメバチ漁獲枠を05年レベル(14,900トン)に回復することが決定された。
 07年の年次会合は、11月12日から18日まで、トルコのイスタンブールで開催されることとなった。

(注1)産卵後のクロマグロを捕獲、飼育し太らせてから出荷する事業。市場に水揚げされないため、正確な漁獲量データの収集に大きな悪影響を与えると指摘されている。【水産庁】

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