一般財団法人環境イノベーション情報機構
廃棄量推計値の約32%に 業務用冷凍空調機器からの17年度フロン回収量
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2006.11.24 【情報源】環境省/2006.11.24 発表
環境省と経済産業省は平成18年11月24日、フロン回収破壊法に基づき業務用冷凍空調機器から17年度に回収されたフロン類の量が約2,298トンで、16年度より約9.3%増えたと公表した。フロン回収破壊法に基づく業務用冷凍空調機器からのフロン回収は14年4月から実施されている。
今回の発表は、フロン類回収業者が都道府県知事に報告した内容を環境省と経済産業省が集計したもの。
回収量約2,298トトンという数字は、17年度に廃棄された業務用冷凍空調機器に含まれていた冷媒フロンの推計量約7,085トンの約32%にあたり、16年度の約31%よりわずかに増えた。
またフロン類の種類別に見ると、CFC(クロロフルオロカーボン)が約292トン(16年度:約298トン)、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)が約1,823トン(16年度:約1,665トン)、HFC(ハイドロフルオロカーボン)が約183トン(16年度:約140トン)で、16年同様HCFCが回収の大半を占め、CFCがさらに減少した。
回収量のうち、フロン類破壊業者に引き渡された量は約1,866トン(16年度:1,714トン)と16年度より8.9%増え、再利用量は約434トン(16年度:約371トン)、17年度末時点でフロン類回収業者が保管していた量は約158トン(16年度末:約166トン)となっていた。
なおフロン類回収率が依然として低いことから、環境省と経済産業省は19年10月に施行される「フロン回収・破壊法」の改正内容にもとづき、フロン類の回収・破壊の徹底を推進していくとしている。【環境省】