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環境ニュース[国内]

IUU漁船による水揚げ禁止などを合意 南極海洋生物資源保存委員会第25回年次会合

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2006.11.07 【情報源】水産庁/2006.11.06 発表

 南極海洋生物資源保存委員会(CCAMLR)の第25回年次会合が、2006年10月23日から11月3日まで、オーストラリア・タスマニア州ホバートで開催された。
 同委員会は、南極の海洋生物資源保存管理のために1982年に設立された地域漁業管理機関で、現在日本を含む24か国とECが加盟している。
 今回の会合では、(1)オキアミ・メロなどの保存措置、(2)メロ漁業のIUU(違法・無報告・無規制)抑制、(3)新たな規制措置、(4)国際科学オブザーバーの乗船義務規定のオキアミ漁船への拡大−−などの議題が検討された。
 オキアミ・メロの保存措置としては、日本漁船が操業する海域の漁獲枠で05年水準を維持することが決まり、メロ漁業のIUU抑制対策としては、IUU漁船リストに新たに加盟国船1隻、非加盟国船5隻を追加すること、IUU漁船関係者の情報を収集すること、IUU漁船による水揚げを禁止すること、IUU漁船の旗国(船籍がある国)に対する働きかけを促進することなどの措置が合意された。この結果、IUU漁船リストには現時点で、加盟国船6隻、非加盟国船17隻が掲載されることになった。
 また、新たな規制については、公海域で底曳き網漁業を09年まで暫定的に禁止し、同年の科学委員会、委員会で底曳き網漁業の管理について再検討すること、条約水域の深場で底刺し網漁業を禁止すること、サメを主対象とする漁業を禁止し、混獲されたサメのうち生きているものを極力放流すること−−などが決定した。
 国際科学オブザーバーの乗船は日本、韓国の反対により導入されなかった。【水産庁】

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