一般財団法人環境イノベーション情報機構
米ロが「東アジア・豪地域フライウェイ・パートナーシップ」に参加表明 東京で開催された日米、日ロの渡り鳥保護会議
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2006.10.24 【情報源】環境省/2006.10.19 発表
2006年10月17日に第4回日米渡り鳥等保護条約会議、翌18日に第6回日ロ渡り鳥等保護・研究会議が東京都内で開催された。日米渡り鳥等保護条約会議は1974年に発効した「日米渡り鳥等保護条約」、日ロ渡り鳥等保護・研究会議は1988年に発効した「日ロ(日ソ)渡り鳥等保護条約」に基づいて約2年ごとに各国持ち回りで開催されているもの。
第4回日米渡り鳥等保護条約会議では、(1)渡り鳥保全施策に関する情報交換、(2)渡り鳥に関する共同研究、(3)東アジア・オーストラリア地域フライウェイ(渡り鳥の飛路)・パートナーシップなどが議題となり、米国の「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ」への参加、日米両国の鳥インフルエンザ対策についての連絡体制構築が決まった。
一方、第6回日ロ渡り鳥等保護・研究会議では、(一)渡り鳥保全施策に関する情報交換、(二)渡り鳥に関する条約附表の見直し、(三)日本とロシアの渡り鳥に関する協力、(四)東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップが議題となり、日米会議と同じく、「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ」へのロシアの参加、日ロ両国の鳥インフルエンザ対策についての連絡体制構築が決まったほか、06年初めに知床地域で発生した海鳥の死骸の大量漂着について日本側が報告し、今後渡り鳥に大規模な被害が発生した場合には、日ロ両国で緊密な情報交換を行うことが確認された。
なお今回の会議には、日本側代表団として冨岡・環境省自然環境局長ら、米国側代表団としてシュミット内務省魚類野生生物局次長ら、ロシア側代表団としてアンドレーヴィッチ自然利用監督庁極東管区支部副支部長らが出席した。【環境省】