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環境ニュース[国内]

05年度の日本の温室効果ガス総排出量速報値を公表、90年比8.1%増に

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2006.10.17 【情報源】環境省/2006.10.17 発表

 環境省は2006年10月17日、05年度の日本の温室効果ガス総排出量速報値を、二酸化炭素換算で13億6,400万トンと発表した。
 この数値は、京都議定書基準年である1990年度の総排出量12億6,100万トンを8.1%(約1億300トン)上回り、04年度との比較でも約900万トン(0.6%)増を示しているもの。
 04年度からの増加原因としては、厳冬などによって、家庭部門や、民生業務その他部門のエネルギー消費量が大きく伸びたことがあげられている。また、03年度の原発長期停止以来、原発利用率が完全に復旧せず、火力発電の割合が増えていた影響も続いていたことが指摘されている。
 05年度の原発利用率は71.9%だったが、計画どおり利用率が84.1%だった場合には、総排出量は基準年比5.8%増にだったという(注1)。
 なお、総排出量のうち、エネルギー起源二酸化炭素の総計は12億600万トン、その部門別排出量は、産業部門が90年度比3.2%減の4億6,600万トン、運輸部門が同18.1%増の2億5,700万トン、オフィスビルなどの民生業務・その他部門が同42.2%増の2億3,400万トン、民生家庭部門が同37.4%増の1億7,500万トン、発電所などのエネルギー転換部門が9.7%増の7,440万トンだったとされ、産業以外の各部門とも排出量増加を記録していた。

(注1)04年の原発利用率も68.9%と低く、計画どおりの利用率だった場合には総排出量が基準年比4.6%だっだことが見込まれている。このため、04年度と05年度がともに計画どおりの利用率だった場合には、05年度の総排出量は04年度より1.2%増となっていた計算。【環境省】

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