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環境ニュース[国内]

SPM環境基準達成率16年にくらべやや低下 17年度大気汚染測定結果

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2006.10.13 【情報源】環境省/2006.10.13 発表

 環境省は平成18年10月13日までに17年度の大気汚染測定結果をまとめ公表した。
 日本では大気汚染防止法に基づき、17年度末現在で全国2,066の測定局(一般環境大気測定局1,619局、自動車排出ガス測定局447局)で大気汚染の常時監視が行われている。
 これらの測定局の17年度測定結果は、一酸化炭素(CO)について全測定局で環境基準を達成したほか、二酸化窒素(NO2)の環境基準達成率(一般局99.9%、自排局91.3%)、二酸化硫黄(SO2)の環境基準達成率(一般局99.7%、自排局100%)もそれぞれ高かった。
 一方、16年度は一般局98.5%、自排局96.1%だった浮遊粒子状物質(SPM)の環境基準達成率は、一般局96.4%、自排局93.7%とやや低下。SPM濃度の年平均値は、一般局1立方メートルあたり0.027ミリグラム、自排局1立方メートル0.03ミリグラムと16年(一般局1立方メートルあたり0.025ミリグラム、自排局1立方メートル0.03ミリグラム)と同程度だが、環境基準を超える日が2日以上連続することによって非達成となった(注1)測定局がやや増加したことが影響したとみられている。
 一方、光化学オキシダント(Ox)の環境基準達成率は、一般局で0.3%、自排局で0%で依然として低迷していた。
 なおこれらの結果を踏まえ、環境省は工場・事業場、自動車の排出ガス対策、低公害車の普及、揮発性有機化合物(VOC)の排出規制を推進し、大気環境の改善を図っていくとしている。
 (注1)大気の環境基準の長期的評価のうちSO2、CO、SPMは年間の1日平均値のうち高い方から2%の範囲を除外した後の最高値(2%除外値)、NO2は年間の1日平均値のうち低い方から98%に相当するもの(98%値)を環境基準と比較し
て評価する。ただしSO2、CO、SPMについては1日平均値が環境基準を超えた日が2日以上連続した場合には不適合と評価する。【環境省】

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