一般財団法人環境イノベーション情報機構
17年に発生した水害による被害額 約4,894億円に
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2006.10.11 【情報源】国土交通省/2006.10.10 発表
平成17年に発生した水害による被害額が、全国の合計で約4,894億円にのぼることが、国土交通省の18年10月10日付け発表であきらかになった。17年には、9月上旬の台風第14号(注1)に伴う豪雨などにより、宮崎県、東京都をはじめとする全国各地で大規模な水害被害が起こった。
今回の公表内容は、国土交通省が毎年作成している「水害統計(注2)」17年版の速報。17年の水害による死者の総数が43名、行方不明者が1名、負傷者が247名、被災建物棟数が約3万6,504棟に上ったことを報告するとともに、各都道府県、市区町村からの報告をもとに、建物、家庭用品、事業所資産、農作物、公共土木施設、公益事業の各被害額を算出している。
算定結果によると、17年の水害被害額の内訳は建物、家庭用品、事業所資産などの一般資産被害額が約2,592億4,000万円、公共土木施設の被害額が約2,206億5,900万円、公益事業の被害額が95億4,000万円。総計の約4,894億円は8年からの10年間の中では5番目に大きい被害額となった。
「水害統計」17年版の最終的な取りまとめ結果の公表は18年度末の予定。
(注1)17年9月3日から8日まで、日本に影響をもたらした台風。全国61か所で日最高雨量の記録を更新。土砂災害で多くの人命が奪われた。死者27人、行方不明者2人、負傷者165人、住家全壊1,178棟、半壊3,692棟、一部破損2,811棟。
(注2)「水害統計」は昭和36年に調査を開始している。【国土交通省】