一般財団法人環境イノベーション情報機構
水俣病問題の社会的・歴史的意味を検証する懇談会、小池環境大臣に提言書提出へ
【健康・化学物質 公害予防/被害】 【掲載日】2006.09.13 【情報源】環境省/2006.09.13 発表
環境大臣の私的懇談会「水俣病問題に係る懇談会」は平成18年9月19日に小池環境大臣に提言書を手渡す。この懇談会は、水俣病の未認定患者45人が国と熊本県に賠償を求めた「水俣病関西訴訟上告審」で、水俣病の被害拡大に国や県の行政責任があったとする最高裁判決が16年に下されたことや、18年5月が水俣病が公式確認50年めにあたることを踏まえ、17年4月に設置された。
過去の反省を含めた水俣病の経験と教訓を後世に引き継ぎ、国内外に発信していくために、水俣病問題が持つ社会的・歴史的意味などについて包括的検証を行うとともに、これからの取組みについて助言を行うとしていた。
委員は元文部大臣の有馬朗人氏、前水俣市長の吉井正澄氏、ノンフィクション作家の柳田邦男氏、元最高裁判所判事の亀山継夫氏、胎児性・小児性水俣病患者の小規模授産施設ほっとはうすの施設長・加藤タケ子氏ら10名。【環境省】