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環境ニュース[国内]

森林整備目標の進捗状況に関する総合評価書を作成 農水省政策評価

環境行政 行政資料】 【掲載日】2006.07.19 【情報源】林野庁/2006.07.14 発表

 林野庁は平成18年7月14日までに、森林整備目標の進捗状況を検証した総合評価書を作成した。
 総合評価は、政策の事前評価、実施後の業績測定とともに、政府の政策評価の柱の一つに位置付けられているもの。実施中の施策が所期の目的に照らした効果を上げているか検証するほか、政策の改善に向け、結果と施策の因果関係について詳しく分析し、課題とその改善方策の抽出を行う。
 森林整備目標の進捗に関して総合評価を行うにあたっては、現行の「森林・林業基本計画」が掲げる22年時点の目標達成に向けた12年度から16年度までの5年間の取組み状況を、「森林整備」と「森林保全」の観点から検証した。
 森林整備目標の進捗状況としては、22年度に達成すべきとされた育成単層林1,020万ヘクタール、育成複層林140万ヘクタール、天然生林1,350万ヘクタールという目標に対し、16年度末現在の育成単層林が1,033万ヘクタール、育成複層林が94万ヘクタール、天然生林が1,383万ヘクタールとなったことが報告されたほか、森林の整備・保全の取組状況としては、12〜16年度に年間30万ヘクタールの間伐が行われたこと、人工林の約7割が育成途中の森林であるため、環境保全や水源涵養などの多面的機能の高度発揮が期待できない森林の増加が依然懸念されること、野生鳥獣による森林被害が依然として深刻であること−−などが報告された。
 また、これらの状況を踏まえた今後の取組み内容としては、(1)広葉樹林化、針広混交林化など多様な森林整備を進めるための普及啓発などの条件整備、(2)路網の整備、高性能林業機械の導入などによる効率的な間伐実施、(3)低コスト作業システムの開発・普及、(4)保安林の適切な管理、総合的な流域保全対策推進、(5)松くい虫被害拡大地域での防除対策の重点実施、(6)野生鳥獣の生息動向や被害状況に応じた効果的な防除対策の推進、(7)森林生態系から構成される自然環境の維持、種の保全上貴重な森林の維持・保全−−が重要であるとまとめられている。【林野庁】

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