一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

土壌・底質中ダイオキシン類の簡易測定法の評価報告書まとまる

健康・化学物質 ダイオキシン】 【掲載日】2006.07.05 【情報源】環境省/2006.07.05 発表

 環境省の「ダイオキシン類簡易測定法評価検討会」は平成18年7月5日までに、土壌・底質中に存在するダイオキシン類への簡易測定法適用可能性を評価した報告書をまとめた。
 ダイオキシン類の測定は従来、公定法である高分解能ガスクロマトグラフ質量分析計による測定が行われてきたが、この方法は分析に多くの時間や費用がかかるため、低廉で迅速な簡易測定法の開発・導入が期待されている。
 今回の報告書は、簡易測定法のうち、バイオテクノロジーなどを活用した生物検定法14技術と、低分解能ガスクロマトグラフ質量分析計などの機器分析法7技術を利用して、ダイオキシン類汚染が推定される共通の土壌試料・底質試料を分析。公定法との比較、測定値のばらつきなどを検討したもの。
 その結果としては、生物検定法については、異性体組成に関する情報が得られない欠点があるものの、毒性等量値を求める際の迅速性が認められ、また機器分析法の多くの技術については、異性体組成の情報が得られる長所が認められたとされている。
 さらに生物検定法、機器分析法とも、コストの低廉性が認められ、いくつかの技術は、汚染地の対策範囲を推定するためのスクリーニング(予備選別)法としての適用可能性があると報告されている。
 環境省はこの報告を踏まえ、今後土壌・底質ダイオキシン類簡易測定マニュアルなどを整備し、簡易測定法の土壌、底質の測定への適用を進めていきたい考えだ。【環境省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク