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環境ニュース[国内]

人と自然が共生した海辺の復活に向け、『「里浜づくり」のみちしるべ』を作成

地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2006.06.05 【情報源】国土交通省/2006.06.02 発表

 多様な主体のパートナーシップによる、人と自然が共生した海辺の復活(里浜づくり)を検討してきた国土交通省の「里浜づくり研究会」は、里浜づくりの手がかりとなる情報を示した『「里浜づくり」のみちしるべ』をまとめた。
 「里浜」とは、人の生活と深いかかわりを持ちながら、自然が維持されてきた農村の「里山」の概念を、海辺の空間にもあてはめたもの。施設整備が中心だった従来の海岸行政の反省に立ち、海辺を地域の人々の共有空間(コモンズ)として認識し直すとともに、多様で豊かな形の海辺と人々のつながりを現代の暮らしにかなう形で蘇らせることをめざしている。
 今回の『みちしるべ』は、先行事例の中から、里浜づくり活動に着手しはじめた段階で参考となる情報を抜き出し、取組みのヒントやアイディアを整理したもので、「1.”里浜づくり”とは」「2.”里浜づくり”の実際(経験談と事例紹介)」、「3.「里浜づくり」の実践に向けて」、「資料編」−−という構成。
 「2.”里浜づくり”の実際」では、地域住民と行政が協働し、干潟を守るために海岸整備計画を変更した大分県・中津港海岸の例、地域住民と地元自治体、専門家が役割分担をして鳴き砂保全活動に取り組んだ京都府・琴引浜の例が紹介されたほか、「3.「里浜づくり」の実践に向けて」では、里浜づくりの取組み手順として、(1)「気づき」のきっかけを生かそう、(2)地域を学ぼう、(3)仲間をつくろう、(4)今、何をしたいか、何ができるか、考えをまとめてみよう、(5)目標を実現するため、行動計画をつくってみよう、施設整備計画づくりも参加しよう、(6)活動してみよう、実践してみよう−−という6項目がまとめられた。
 ただし、めざす里浜づくりのイメージは、地域の状況・特質によって異なってくることから、この『みちしるべ』に示された内容が絶対のルールになるのではなく、地域にあった工夫が必要と指摘されている。
 全文は“里浜づくり”ホームページからダウンロード可能。【国土交通省】

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