一般財団法人環境イノベーション情報機構
ブルーギル増え、本来の魚類相ピンチ 皇居外苑濠での移入種対策実施へ
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2001.09.12 【情報源】環境省/2001.09.11 発表
環境省の皇居外苑管理事務所は、平成12年度の皇居外苑濠での魚類相調査の結果を発表するとともに、皇居外苑濠でのブルーギルなどの移入種の急速な増加の問題に対処するため、平成13年度より5か年計画で皇居外苑濠移入種対策事業に着手する、と発表した。平成10〜12年度に実施した皇居外苑濠で実施した魚類相調査の結果では、ブルーギルの捕獲割合(8濠平均)が最高89%にのぼるなど、移入種の急速な増加傾向が見られ、希少な地域個体群であるジュズカケハゼなど、江戸時代から続いてきた本来の魚類相の保全が難しい状況となっていることが明らかになっている。
なお、具体的な事業実施方法については、事業実施団体である(財)自然環境研究センター内に対策検討会を設置して検討する。検討会の第1回会合は平成13年9月14日に開催される。【環境省】