一般財団法人環境イノベーション情報機構
農林水産研究高度化事業「研究領域設定型研究」で97課題の採択を決定
【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2006.04.19 【情報源】農林水産省/2006.04.19 発表
農林水産省は提案公募型の研究委託事業「先端技術を活用した農林水産研究高度化事業」で平成18年度の採択課題として97課題を決定し、18年4月19日付けで公表した。この事業は同省が、現場に密着した農林水産分野の試験研究の迅速な推進を図るため、14年度から実施しているもので、18年度は前年度から継続している「研究領域設定型研究(全国領域設定型一般・全国領域設定型リスク管理・地方領域設定型)」、「地域活性型研究(地域競争型・広域シーズニーズ対応型)」、「府省連携型研究」、「緊急課題即応型調査研究(注1)」の各部門のほか、「地域活性型研究」の中に、地方大学をはじめとする産学官の研究機関がネットワークを形成し、研究成果の普及・実用化を加速化する「現場連携支援実用化促進型」を支援対象分野として創設した。
採択された場合の1課題あたりの上限研究費は、分野によって違うが1,000万円から5,000万円程度の範囲で設定されている。
なお今回応募された課題は360課題。
審査の結果選ばれた97課題の分野別内訳は、(1)「研究領域設定型研究(全国領域設定型一般)」が5、「同(全国領域設定型リスク管理)」が6、「同(地方領域設定型)」が11、「地域活性型研究(地域競争型)」が10、「同(広域シーズニーズ対応型)」が47、「同(現場連携支援実用化促進型)」が13、「府省連携型研究」が5。
環境関連で採択された課題には「外来野生動物などによる新たな農林被害の防止技術開発(中核機関:(独)森林総合研究所 研究領域設定型研究(全国領域設定型一般))」、「農業環境規範に適合する家畜ふん堆肥の肥効評価システムの確立(中核機関:(独)農業・食品産業技術総合研究機構 地域活性型研究(広域シーズニーズ対応型))」、「野菜栽培ベッドの可動・立体配置による省力・省エネ生産システム(中核機関:広島県 地域活性型研究(現場連携支援実用化促進型)」などがある。
(注1)緊急課題即応型調査研究は今回の公募の対象外。年度途中に発生した農林水産分野の緊急課題が発生した場合に、随時公募を行うとされている。またこの分野の上限研究費は緊急課題の規模に応じて設定される。【農林水産省】