一般財団法人環境イノベーション情報機構
約700検体で高病原性鳥インフルエンザウイルス不検出 渡り鳥の保有調査
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2006.03.14 【情報源】環境省/2006.03.14 発表
環境省は、2005年9月から06年2月まで実施した、渡り鳥の高病原性鳥インフルエンザウイルス保有状況調査について、「得られた700弱の全検体で高病原性鳥インフルエンザウイルスは不検出」という結果をまとめ、06年3月14日に公表した。今回発表された調査は、シベリアや中国大陸・朝鮮半島方面から渡ってくる水鳥、陸鳥を対象に、小櫃川河口(千葉県木更津市)、谷津干潟(千葉県習志野市)、菅生沼(茨城県水海道市・坂東市)、対馬島(長崎県対馬市)、佐潟周辺(新潟県新潟市)、北浦(茨城県潮来市)、夏井川(福島県いわき市)−−の7か所で9回にわたって実施されたもの。
検体中、05年12月15〜16日に新潟市で採取したハクチョウの糞からA型インフルエンザウイルスが確認されたものの、こちらはカモ類が高い確率で持つといわれる低病原性ウイルスであることが判明したという。
なお、この調査は06年3月中に比屋根湿地(沖縄県沖縄市)で、東南アジア方面から飛来するシギ・チドリ類を対象にして、さらに実施される予定。【環境省】