一般財団法人環境イノベーション情報機構
3Rイニシアティブ高級事務レベル会合が東京で開催
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2006.03.09 【情報源】環境省/2006.03.08 発表
2006年3月6日から8日まで、東京・市ヶ谷の独立行政法人国際協力機構国際協力総合研修所で「3Rイニシアティブ(行動計画)高級事務レベル会合(注1)」が開催された。この会合は、05年4月に環境大臣の主催で東京で開催された「3Rイニシアティブ(行動計画)閣僚会合」の成果を具体化するための後続会合で、20か国と、欧州委員会・7国際機関の廃棄物・リサイクル担当部局長らが出席した。
「3Rイニシアティブ閣僚会合」以降の各国・国際機関での3Rの取組み進展状況、優良事例の紹介が行われたほか、(1)国レベルでの3R推進、(2)循環資源の国際移動と環境保全確保など、国際的な3R推進−−が議論され、会合の成果として議長総括がとりまとめられた。
この議長総括には、循環資源や再製造品の国際的な流通に関して、受け入れ国で十分な処理がされないことや、不要な物資を廃棄するための再製造品偽造に対する懸念が示され、経験を蓄積し潜在する課題に対処するための技術的、実践的なガイドライン作成の有用性が指摘された。
また、今後の国際的な検討の場として、06年と07年のG8サミット議長国が、サミットで3Rイニシアティブを取り上げる意向を示したこと、3Rイニシアティブ・アジア地域会合を06年秋に開催する日本提案が歓迎されたこと−−などが報告されている。
(注1)3Rは廃棄物の発生抑制(リデュース)、資源・製品の再使用(リユース)、再生利用(リサイクル)のこと。【環境省】