一般財団法人環境イノベーション情報機構
保安院、女川3号機に関する耐震安全性評価結果を妥当と判断
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2006.03.01 【情報源】原子力安全・保安院/2006.03.01 発表
東北電力(株)が原子力安全・保安院に提出した、女川原子力発電所(宮城県牡鹿郡女川町・石巻市)3号機の耐震安全性詳細評価を妥当とする保安院の検討結果が平成18年3月1日までにまとまり、東北電力にも通知された。女川原発では17年8月16日の宮城県沖地震発生時に、通常運転を行っていたが、地震の影響により同日11時46分に1号機、2号機、3号機が自動停止。その時の観測データの中に、設計時に想定した以上の揺れがあったことを示す内容が含まれていたことを踏まえ、耐震安全性詳細評価がまとめられたもの。
3号機の耐震安全性詳細評価は、(1)今回の地震に対して3号機の安全上重要な設備の耐震安全性は確保されていた、(2)近い将来高確率で発生が予想される宮城県沖地震に対する地震動と、限界的なプレート境界地震・最大規模のスラブ内地震を踏まえた地震動(安全確認地震動)を策定し、これらの地震動による3号機の建屋・機器の耐震安全性を評価した結果でも、3号機の安全上重要な設備の耐震安全性が十分確保されることが確認された−−とする内容。
これに対する今回の保安院による検討結果は、「評価手法、耐震安全性に関する結果とも妥当であり、保安院として、3号機は今回の地震、近い将来高確率で発生が予想される宮城県沖地震に対する地震動と、限界的なプレート境界地震・最大規模のスラブ内地震を踏まえた地震動いずれに対しても、耐震安全性が確保されると判断する」としている。
なお、2号機の東北電力による耐震安全性詳細評価結果も、17年12月にその妥当性が保安院によって確認されている。また1号機の詳細評価結果は、今後東北電力からの提出があり次第、保安院が妥当性を検討する予定。【原子力安全・保安院】