一般財団法人環境イノベーション情報機構
69社が過去に製造販売した医薬品、医療機器など116製品にアスベスト
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2006.02.08 【情報源】厚生労働省/2006.02.08 発表
厚生労働省は平成18年2月8日、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器のアスベスト(石綿)含有について調査した結果、過去に69社が製造販売した計116製品(注1)に石綿が含まれていたが、現在はその全てについて製造販売が中止されていると発表した。この調査は関連する19の業界団体や都道府県を通じ、全製造販売業者を対象に調査を実施したもので、17年12月に発表した「過去に69社が製造販売した計115製品にアスベストが含まれている」という内容の続報。
今回発表では新たに(1)前回、廃棄時の放出可能性が不明だったイスクラ産業(株)製造販売の滋養強壮剤・至宝三鞭丸には放出可能性がなかった、(2)前回、アスベストを使用しているとしていたコニカミノルタテクノプロダクト(株)製造販売のコニカX−レイ自動現像機のうち、4機種にはアスベストが使用されていなかった、(3)コニカミノルタテクノプロダクト(株)のコニカX−レイ自動現像機のうち5機種と、画像診断用イメージャー「コニカ・レーザーイメージャーDRYPRO mod
el722」には新たにアスベスト使用が判明したが石綿放出の可能性はない、(4)ヒルソン・デック(株)製造販売のDS−100、ヒートクレーブのアスベスト使用部位が訂正された−−などの情報が寄せられたとしている。
なお116製品のうち、通常の使用で石綿が放出する可能性があるのは、前回報告された2社の歯科用包帯剤2製品と2社の歯科用鋳造器2製品のみ。残りの医薬品4社4製品(歯髄失活剤及び滋養強壮薬)、医薬部外品1社1製品(殺虫剤)、医療機器62社107製品は通常使用時に石綿が放出する可能性がないと報告されている。
(注1)新たに増えた1製品は「コニカ・レーザーイメージャーDRYPRO model722」。【厚生労働省】