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環境ニュース[国内]

一定以上の熱中性子照射量を受けたハフニウム板型制御棒の使用位置を保安院が事業者に指示

エネルギー 原子力】 【掲載日】2006.02.03 【情報源】原子力安全・保安院/2006.02.03 発表

 定期事業者検査を行っていた東京電力(株)福島第一原発6号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)で17体あるハフニウム板型制御棒(注1)のうち9体にひび・破損があることが確認された件に関連して、原子力安全・保安院は平成18年2月3日、東電をはじめ、同型の制御棒を使用している全事業者に対し、「1平方センチあたり4.0×10の21乗n以上の熱中性子照射量を受けた制御棒を、制御棒の構造健全性が原子炉制御に影響を与えない全挿入位置で使用」するよう指示を行った。
 この指示は、ひび・破損が発生したハフニウム板型制御棒はいずれも、1平方センチあたり4.4×10の21乗n以上の熱中性子照射量を受けたもののであったことを踏まえたもの。
 なお、ハフニウム板型制御棒のひび発生原因に関しては、現在東電による調査が行われている最中だが、保安院は3日、独自に原因究明調査を進め、18年4月中にもその調査結果をまとめる意向もあきらかにした。

(注1)ハフニウムは原子番号72の元素。チタン族元素の一つで熱中性子の吸収断面積が大きいため、原子炉の制御棒の材料に利用されている。制御棒は炉心内で生成される中性子数を調整し、原子炉出力を制御する棒また板状物質。【原子力安全・保安院】

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