一般財団法人環境イノベーション情報機構
大防法など4法改正が閣議決定 アスベスト被害防止に向け
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2006.01.23 【情報源】環境省/2006.01.20 発表
アスベスト(石綿)の飛散による人の健康・生活環境への被害を防止するため、工作物の解体作業による石綿飛散防止、石綿を添加した建築材料の使用制限、石綿が含まれる廃棄物の無害化処理の促進−−などを内容とする「石綿による健康等に係る被害の防止のための大気汚染防止法等の一部を改正する法律案」が平成18年1月20日開催の閣議で閣議決定された。この法案は、アスベスト被害の未然防止を目的に、大気汚染防止法、地方財政法、建築基準法、廃棄物処理法−−の4法改正内容を一括的に示したもの。
大気汚染防止法の改正内容には、アスベスト使用工作物解体時に飛散防止対策を義務づけること、地方財政法の改正内容には、地方公共団体が行う公共施設のアスベストの除去経費を地方債起債の特例対象とすること、建築基準法の改正内容には、吹き付けアスベスト、アスベスト含有吹き付けロックウールの使用規制、廃棄物処理法の改正内容には、アスベスト廃棄物の溶融無害化処理促進−−などが盛り込まれている。
4法の改正は、17年12月27日開催の「第5回アスベスト問題に関する関係閣僚による会合」でまとめられた、アスベスト問題に対する総合対策に示されていた。【環境省】