一般財団法人環境イノベーション情報機構
アスベスト製品全面禁止に向けた代替化促進方針を示す報告書まとまる
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2006.01.18 【情報源】厚生労働省/2006.01.18 発表
これまで禁止されていなかった分野のアスベスト(石綿)製品の代替化可能性を検討していた厚生労働省の「石綿製品の全面禁止に向けた石綿代替化等検討会」は、平成18年1月18日までに、アスベスト製品の全面禁止に向けた今後の代替化促進方針を示す報告書をまとめ、公表した。アスベスト製品の全面禁止時期については、政府のアスベスト問題関係閣僚会合が17年7月にまとめた「アスベスト問題への当面の対応」の中で、「遅くとも平成20年まで」をめどに、さらに前倒しに努める方針を明らかにしている。
今回の報告書はこの方針を踏まえて、「アスベスト製品の製造を禁止する」、「新設の設備へのアスベスト製品の使用を認めない」−−という代替化促進方針を示すとともに、安全上、例外的に禁止できない用途として、化学工業施設の設備接合部分に使われるガスケットやパッキンなど7用途をリスト化。
ただし、これらの代替困難製品についても、代替品メーカーによる非アスベスト製品の開発、アスベスト製品のユーザー企業による設備設計変更、国による法整備や技術相談窓口の開設−−などの取組みを進め、速やかな代替化を進める必要があると指摘している。【厚生労働省】