一般財団法人環境イノベーション情報機構
日本沿岸の大型クラゲ、鹿児島県から宮城県までの太平洋側、長崎県で出現みられず
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.12.26 【情報源】水産庁/2005.12.22 発表
水産庁は平成17年12月10日から12月21日までの日本沿岸の大型クラゲ出現状況をまとめ、12月22日に公表した。日本沿岸では14年以降毎年、日本海を中心に大型クラゲが大量出現し漁業被害が発生しているが、17年は長崎県対馬沖への出現が7月8日と16年度と比較して1か月ほど早かったほか、はじめて太平洋側でも出現が確認された。
今回の公表内容によると、大型クラゲは山口県萩市沖から北海道にかけての日本海側全域、三陸沖を中心とした太平洋側などで引き続き出現が報告された。
出現量は、島根県、青森県の定置網で1回の網揚げで1万個体以上、島根県から青森県にかけての日本海側や、北海道南部、岩手県の定置網で1回の網揚げで数百から数千個体入網したとの報告が寄せられ、これらの地域では漁撈作業遅延、漁獲物の鮮度低下といった操業上の支障が発生した。
ただし、太平洋側の鹿児島県から宮城県までの地域は今回出現情報がなく、長崎県でも出現がみられなかった。底びき網や定置網で入網しているクラゲの中にはへい死個体も依然多いという。【水産庁】