一般財団法人環境イノベーション情報機構
鳥インフルエンザウイルス 監視プログラム適用の密閉型鶏舎での対応方針決定
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.12.21 【情報源】農林水産省/2005.12.20 発表
平成17年12月20日に開催された食料・農業・農村政策審議会の家きん疾病小委員会第19回会合で、17年12月に入ってから茨城県内で確認された鳥インフルエンザウイルスの抗体陽性確認事例3例について、審議が行われた。これら3例についてはいずれも、若い日齢のロットの鶏や、陰性と思われる別な鶏舎の鶏をあらかじめ選んで検査に提供していた不正行為が確認されたため、今後すべてのロットからの検体の採材が確認できていない他の農場についても、早急に家畜保健衛生所が鶏舎内に立入り、採材した上で検査を実施すべきことが確認された。
また、これまで具体的な措置が決まっていなかった農場監視プログラム(注1)適用農場の鶏については、今後実施するおとり鶏(注2)の検査結果で1鶏舎でもウイルスによる感染が確認された場合、農場の全鶏舎の鶏を殺処分するとの方針が決定された。
(注1)家きん疾病小委員会は17年9月2日開催の第15回委員会で、弱毒タイプの鳥インフルエンザウイルス抗体陽性が確認された場合でも、密閉型鶏舎についてはすぐに殺処分せず、移動制限、継続的なウイルス分離検査などを内容とする農場監視プログラムを適用できるとしていた。
(注2)農場監視プログラム適用後に検査用に鶏舎に導入された抗体を持っていない鶏。【農林水産省】