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環境ニュース[国内]

オオタカの繁殖個体数を1,824〜2,240羽と推計 「オオタカ保護指針策定調査」

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.12.19 【情報源】環境省/2005.12.19 発表

 平成12年度から環境省が実施していた「オオタカ保護指針策定調査」の結果がまとまり、17年12月19日に公表された。
 この調査は、「種の保存法」上の国内希少野生動植物種であるオオタカについて、(1)全国的な生息状況把握、(2)開発事業地での保護対策策定のための調査手法の改善、(3)既存の保護策の検証、(4)これまでの知見の収集整理−−を実施し、今後の保護指針策定のための基礎資料とすることをめざしたもの。
 このうち、全国のオオタカ生息状況の調査結果としては、(一)全国の調査区画4,391メッシュ(注1)の37%にあたる1,630メッシュで生息情報が得られ、うち560メッシュで繁殖の確認か、その可能性の推定ができたこと、(二)調査結果にもとづく全国的なオオタカ生息分布図を作成したこと、(三)全国のオオタカの繁殖個体数が少なくとも1,824〜2,240羽いると推計結果が得られたこと−−が報告されている。
 また、保護対策策定のための調査手法については、定点調査とラジオテレメトリー調査という2つの調査方法を対比した結果、定点調査では調査対象個体以外の個体を観察してしまう欠点が判明したとされ、500メートル程度の有効観察距離を考慮した定点配置、調査第1日目のオオタカの行動を見た上での第2日目の定点移動・追加、出現時間の秒単位での詳細な記載−−など定点調査の改善提案が行われた。
 なお環境省では、「オオタカ保護指針策定調査」終了後も引き続き、生息環境の整備方法、積極的な保護策を検討するための基礎調査を含む「希少猛禽類保護指針策定調査」を実施しており、今後この調査結果も踏まえ、オオタカ保護指針をまとめる方針。

(注1)全国を10キロメートル四方で区切った1区画を1メッシュとしている。【環境省】

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