大型クラゲ、東京湾や鹿児島県志布志湾にも出現

　水産庁は平成１７年１１月５日から１１月１６日までの日本沿岸の大型クラゲの出現状況をまとめ、公表した。
　日本沿岸では１４年以降毎年、日本海を中心に大型クラゲが大量出現し漁業被害が発生しているが、１７年は長崎県対馬沖への出現が７月８日と１６年度と比較して１か月ほど早かったほか、はじめて太平洋側でも出現が確認されている。
　今回の公表内容によると、大型クラゲは長崎県五島沖から北海道にかけての日本海側全域、三陸沖を中心とした太平洋側などに加え、新たに東京湾や鹿児島県の志布志湾からも出現が報告されている。
　なお、福井県、青森県の定置網では１回の網揚げで５，０００個体、京都府から青森県にかけての日本海側と岩手県の定置網でも、１回の網揚げで数百から数千個体が入網したとの報告が寄せられており、これらの地域では漁撈作業遅延、漁獲物の鮮度低下といった操業上の支障が発生している。【水産庁】