「３Ｒイニシアティブ」に関する今後の取組み内容を発表

【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2005.11.16 【情報源】環境省／2005.11.15 発表

　環境省は２００５年１１月１５日、「３Ｒイニシアティブ（行動計画）」に関する今後の取組み内容を発表した。
　「３Ｒイニシアティブ」は、０４年のＧ８サミットで小泉首相が提唱した、３Ｒ（廃棄物の発生抑制、資源・製品の再使用、再生利用）に関する行動計画で、（１）経済的に実行可能な廃棄物の３Ｒ化促進、（２）再生利用原料や再生利用製品などの国際流通に対する障壁低減、（３）政府、民間部門、ＮＧＯなど多様な関係者間の協力奨励、（４）３Ｒに適した科学技術の推進、（５）人材育成や途上国との協力−−を目的としている。
　この行動計画を開始するために０５年４月に東京都内で開催された「３Ｒイニシアティブ閣僚会合」では、３Ｒの世界的な推進のために取組みの充実・強化を図っていくことが合意されたほか、循環型社会構築を国際的に推進するための日本の行動計画「ゴミゼロ国際化行動計画」が発表された。
　今回の公表内容では「ゴミゼロ国際化行動計画」に基づき、（１）中央環境審議会でアジアの循環型社会形成について検討を開始すること、（２）３Ｒイニシアティブを国際的に展開していくこと、（３）容器包装リサイクル法の見直しをはじめとして国内で３Ｒを推進すること−−に今後取組むとしている。
　なお、３Ｒの国際的展開に関しては、「３Ｒイニシアティブ閣僚会合」の後続会議として、０６年３月６日から８日にかけ東京で「３Ｒイニシアティブ高級事務レベル会合」を開催すること、０８年に日本で開催されるＧ８サミットで「３Ｒイニシアティブ」の成果のとりまとめを行うこと−−などが示されている。【環境省】