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環境ニュース[国内]

福島第一2号機の原子炉再循環ポンプのインバータ故障 接触不良が原因

エネルギー 原子力】 【掲載日】2005.11.09 【情報源】原子力安全・保安院/2005.11.09 発表

 福島第一原発2号機(沸騰水型、定格電気出力:78万4,000キロワット)で、平成17年10月9日に2台ある原子炉再循環ポンプ(注1)のうち1台を制御しているインバータ(注2)に警報が発生し、ポンプが自動停止、さらに電気出力が約33万キロワットまで低下した件について、東電は17年11月9日付けで原因究明と対策に関する報告書を原子力安全・保安院に提出した。
 報告は事故の原因を、インバータの運転にともなう振動により擦れて発生した金属粉がインバータ主回路部品の制御基板(GUG基板)のヒューズ取り付け部に堆積したことにより、接触不良状態を招き、GUG基板への供給電源が停止したためと推定。2系統あるGUG基板への供給電源のうち、片方の電源に故障があった場合にそれを早期に検知するシステムとなっていなかったことも問題だったとしている。
 なお、この原因を受けた対策としては(1)事故の起こったGUG基板のヒューズ取り付け部とインバータに使用されている他の同型ヒューズ取り付け部を、振動の影響を受けにくい構造のものに取り替えること、(2)GUG基板への供給電源のうち、一方の電源が喪失した場合、中央操作室に警報が発生するよう改造すること−−が示され、原子力安全・保安院もこの内容を妥当だとした。

(注1)原子炉圧力容器の中の冷却水を循環させるポンプ。
(注2)直流電源を所定の周波数の交流電源に変換する装置。これにより、原子炉再循環ポンプを駆動する電動機の回転数を制御し原子炉冷却材の流量調節を行う。【原子力安全・保安院】

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