一般財団法人環境イノベーション情報機構
2005/06年南極海鯨類捕獲調査船団が出港へ
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.11.07 【情報源】水産庁/2005.11.07 発表
2005/06年の第2期南極海鯨類捕獲調査に従事する調査母船調査母船「日新丸」、調査標本採集船「勇新丸」、「第2勇新丸」、「第1京丸」、目視専門船「第2共新丸」、「海幸丸」が05年11月8日9時20分に下関港から出航することになった。第2期南極海鯨類捕獲調査は南氷洋鯨類捕獲調査(注1)に続く鯨類捕獲調査として、日本が第57回国際捕鯨委員会(IWC)ウルサン会議(05年6月開催)に計画を提出していたもので、(1)鯨類を中心とする南極海生態系のモニタリング、(2)鯨種間競合のモデルと将来の管理目標の設定、(3)系群構造の時空間的変動の解明、(4)クロミンククジラ資源の管理方式の改善−−が目的。
IWCではオーストラリアなど反捕鯨国から出された、計画の撤回決議案が僅差で採択されたが、日本政府はこの決議に科学的根拠がないとして、調査を予定通り実施することを表明していた。
南緯60度以南、東経35度〜175度の海域で、クロミンククジラ850頭(誤差プラスマイナス10%以内)、ナガスクジラ10頭を捕獲し、データを収集する予定。
(注1)資源管理に必要な鯨類の生物学的特性、海の生態系での鯨類の役割などを解明することを目的に、国際捕鯨取締条約第8条に基づき実施されてきた調査。1987/88年に開始され、2004/05年調査が当初計画の最終年度にあたった。【水産庁】