一般財団法人環境イノベーション情報機構
魚介類によるメチル水銀摂取「妊婦向け注意事項」見直し
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2005.11.04 【情報源】厚生労働省/2005.11.02 発表
厚生労働省は平成17年11月2日、魚介類を通じてのメチル水銀摂取に関する「妊婦向け注意事項」を見直したと発表した。今回の見直しは、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)が水銀に関する暫定的耐容週間摂取量(生涯にわたり摂取し続けても健康影響が現れない1週間あたりの摂取量)が引き下げられたことに対応するもので、胎児のメチル水銀耐容週間摂取量を週、体重1キログラムあたり2.0マイクログラムと結論した17年8月の内閣府食品安全委員会の食品健康影響評価結果を踏まえて、バンドウイルカ、コビレゴンドウなど水銀含有量が比較的高い魚介類の摂取量、摂食頻度などを改めてアドバイスしている。
具体的には各魚介類の摂食量が1回約80グラムとして、バンドウイルカについては2か月に1回まで、コビレゴンドウは2週間に1回まで、キンメダイ、メカジキ、クロマグロ、メバチ、エッチュウバイガイ、ツチクジラ、マッコウクジラは週に1回まで、キダイ、マカジキ、ユメカサゴ、ミナミマグロ、ヨシキリザメ、イシイルカは週に2回までを妊婦の摂食頻度の目安としている。【厚生労働省】