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環境ニュース[国内]

北太平洋溯河性魚類委員会第13回年次会議が韓国の済州島で開催

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.11.01 【情報源】水産庁/2005.10.31 発表

 2005年10月24日から28日にかけて、韓国の済州島で北太平洋溯河性魚類委員会(NPAFC)第13回年次会議が開催された。
 NPAFCは北緯33度以北の太平洋公海でのさけ・ますなどの溯河性魚類の漁獲禁止や、溯河性魚類とその生態学的関連種についての科学調査協力について規定した「北太平洋溯河性魚類保存条約」に基づいて設立された委員会。
 今回の会議には条約加盟国であるカナダ、日本、韓国、ロシア、米国の5か国のほか、オブザーバーとして北太平洋海洋科学機関(PICES)などの国際機関、台湾が参加し、(1)公海流し網操業の取締り、(2)さけ・ます資源に関する科学調査協力、(3)同委員会の財政・運営などについて検討を行った。
 公海流し網操業については、05年漁期には北太平洋公海で加盟国漁船による条約違反は確認されなかったものの、加盟国と台湾の取締り活動により、同水域内で操業する加盟国以外の大規模流し網漁船が複数発見されたことが報告された。また、このことを受け、取締りに関する情報交換促進のため、違反船情報のデータベースシステム開発が協議された。
 さけ・ます資源に関する科学調査協力については、06年以降の5年間を想定したNPAFC新科学計画が策定され、さけの海洋生産力について研究が進められることになったほか、06年のNPAFC加盟国の共同調査であるBASIS(ベーリング・アリューシャンサケ国際調査)について、加盟国の役割分担が協議され、新たな系群識別手法の開発が行われることが決まった。
 委員会の財政・運営については、次の会計年度予算で06年4月に札幌で開催される「さけ幼魚ワークショップ」のための予算支出が承認された。【水産庁】

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