一般財団法人環境イノベーション情報機構
16年度の飛散性アスベスト廃棄物処理量、1万8,334トンに
【健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2005.10.31 【情報源】環境省/2005.10.31 発表
環境省は平成16年度の飛散性アスベスト廃棄物の処理状況に関する調査結果と、17年7月から9月にかけ、都道府県・政令市が実施した飛散性・非飛散アスベスト廃棄物の排出事業者・処理業者への立入検査結果をまとめ、17年10月31日に公表した。吹付けアスベストなど飛散するおそれがあるアスベスト廃棄物は、廃棄物処理法で通常の産廃より規制が厳しい「特別管理産業廃棄物」に定められており、二重こん包した上での埋立処分や溶融処理など、厳格な処理が求められている。
今回の公表内容によると、16年度の飛散性アスベスト廃棄物処理量は、1万8,334トン。うち、二重こん包または固型化した上で埋立処分が1万7,019トンと大半を占め、アスベストを無害化する溶融処理は1,315トンだった。
また飛散性アスベスト廃棄物の排出事業者・処理業者への立入検査は排出事業者に対し、延べ750件、処理業者に対し延べ670件実施され、不適切な事例は排出事業者について23件、処理業者について1件みつかったとされたが、これに対し非飛散性アスベスト廃棄物の排出事業者・処理業者への立入検査は排出事業者に対し、延べ2,641件、処理業者に対し延べ5,997件行われ、不適切事例は、排出事業者14件、処理業者79件だったとされた。
なお飛散性アスベスト廃棄物処理業者の不適切事例は産廃運搬車両の表示不徹底、非飛散性アスベスト廃棄物処理業者の不適切事例は同じく産廃運搬車両の表示不徹底のほか、分別不徹底、破砕施設での飛散防止対策の不徹底などだった。【環境省】