一般財団法人環境イノベーション情報機構
ペットボトル、分別収集量増えるも生産増に追いつかず 16年度実績
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2005.09.15 【情報源】環境省/2005.09.15 発表
環境省は17年9月15日、市町村による平成16年度容器包装分別収集量、再商品化量などを発表した。16年度の市町村による容器包装分別収集の総量は15年度の1.01倍にあたる265万7,803トン。
このうちペットボトル(15年度の1.13倍にあたる21万1,753トン)、プラスチック製容器包装(15年度の1.17倍にあたる40万1,697トン)の分別収集量の伸びは大ききかったが、他の品目の分別収集量はほぼ横ばい傾向。
ただしペットボトルは分別収集量が増加している一方で、生産量の増加も著しく16年度生産量は51万3,712トンと15年度比約18%も増加。その結果、生産量に占める市町村分別収集量は46.4%と15年度の48.5%より減少してしまった。
一方、市町村で分別収集された容器包装が再商品化された率は高水準を保っており、段ボールが99.1%、紙パックが97.4%。容器包装リサイクル全体でも97%にのぼった。
容リ法対象品目の自治体による収集実施状況としては、ガラス製容器、スチール缶、アルミ缶、ペットボトルとも9割を超える市町村で収集されていたが、プラスチック製容器包装や紙製容器包装の分別収集を実施している市町村数は少なかった。
ただし環境省の予測によれば、今後5年間に国内の99.9%にあたる市町村が容器包装廃棄物の分別収集を行う見込みで、プラスチック製容器包装については21年度までに全市町村(注1)の81.1%にあたる約1,962市町村が、紙製容器包装でも22年度に全市町村の59.1%にあたる1,429市町村が分別収集を実施する見込みであるという。
(注1)17年4月現在の全市町村数2,418を基準としている。【環境省】