一般財団法人環境イノベーション情報機構
124社の家庭用品521製品にアスベスト使用
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2005.09.13 【情報源】経済産業省/2005.09.12 発表
これまでに製造・輸入された124社の家庭用品521製品の中にアスベスト(石綿)が含まれ、うち14社の19製品の製造・輸入が平成17年8月末時点でも続けられていることが、経済産業省の調査で17年9月12日までに判明した。この調査は、家庭用品関連の222団体に加盟する2万社以上を対象に実施したもの。
現在製造・販売中の製品でアスベストが使用されているのは、ヤマハ発動機(株)の電動自転車(動力部中の耐熱保護材)、タカラスタンダード(株)電気温水器3製品(配管接続部パッキン)、三菱電機(株)と日立ホーム&ライフソリューション(株)の冷蔵庫(コンプレッサー内のパッキン)、ブリヂストンサイクル(株)の自転車(ブレーキ)など。
このうちブリヂストンサイクル(株)の自転車については、同社がアスベストの放出可能性を調査しているところ。これ以外の13社18製品については、通常使用でアスベストが放出される可能性はないという。
一方、過去に製造・輸入が行われていた118社502製品の中では、(株)ノリタケカンパニーリミテドが昭和40年まで電気火鉢と一緒に販売していた灰、大阪ガス(株)が昭和41年までガス火鉢と一緒に販売していた灰について、混入されたアスベストが飛散した可能性があるという。
これ以外の114社495製品については、通常使用でアスベスト放出の可能性はないとされ、残る5社5製品はアスベストの放出可能性を調査中。
なお経産省はこの結果を踏まえ、(1)17年10月末までのアスベスト代替化、(2)消費者への情報提供と相談体制の整備−−を9月12日付けで各企業に要請。同省ホームページでも、今後家庭用品のアスベスト含有情報について随時情報を提供していくとした。【経済産業省,原子力安全・保安院】