一般財団法人環境イノベーション情報機構
外来カブトムシ・クワガタムシを逃がさないで 環境省がキャンペーン実施へ
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.08.24 【情報源】環境省/2005.08.24 発表
野外に遺棄されると日本在来の昆虫類に大きな影響を与えるおそれがある、外国産のカブトムシ・クワガタムシ遺棄防止緊急キャンペーンの実施を環境省が決め、その活動の一環として、小池環境大臣が平成17年8月26日に、東京・銀座の松屋屋上ペット売り場を訪問し、同キャンペーンへの協力依頼を行うことになった。カブトムシ・クワガタムシなどクワガタムシ科の昆虫は、外国産の種が在来種を駆逐したり、在来クワガタムシと交雑して遺伝的攪乱をおこす可能性が懸念されており、環境省が17年8月12日に発表した「要注意外来生物リスト(注1)」にもクワガタムシ科が掲載されている。
キャンペーンでは、小池大臣の今回の依頼を皮切りに、外国産甲虫類を販売している専門店、ホームセンター、スーパー、百貨店約5,000店舗に対して、「外来カブトムシ・クワガタムシを逃がさないで・捨てないで」と呼びかけるポスターの掲示、購入者に対する遺棄への注意喚起について協力依頼を行っていく予定。
(注1)外来生物法の規制対象ではないため、飼うことができるが、取扱いには注意が必要とされている148種類の外来生物を掲載したリスト。【環境省】